第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、以降も第28回釜山国際映画祭の A Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを遂げた本作。メガホンをとったのは、若手クリエイターの台頭、今、最も映画館で観てほしい監督 ・村瀬大智。本作での長編商業デビュー作品となる。
物語の舞台となった奈良県吉野にある川上村に村瀬監督自ら単独で長期滞在し、現地の人々との交流から生まれたこの物語は、実際にあるこの村で実際にある老舗旅館を舞台にどこか懐かしく、親しみのある目線で「家族の物語」を描いている。
それまで映画に出演した経験もなく、不安な気持ちもありました。
ですが、いざ現場入りしてみると、監督さんやスタッフさん、
共演者の方々が私のことをイヒカとして接してくれて、イヒカとして生活する事で、
とても自然体で撮影に臨むことができました。
奈良の川上村で過ごす、日常を切り取った様な暖かい作品です。ぜひ劇場でご覧下さい。